GriP(growl for iPhone)のススメ(要Jailbreak)


iPhone OS 3.0から追加されたプッシュ機能(Apple Push Notification service)実装アプリケーション、BoxcarやGPushを使ってプッシュ通知を行った場合、標準の通知ウィンドウが非常に気になる。
ドーンと画面のど真ん中に表示される標準ウィンドウ、たしかに分かりやすくて良いのだが、他のアプリを稼働中にいきなりど真ん中に表示されるのは困る場合もあり(特に画面タッチタイプのゲーム中とか)。
あと、「閉じる」もしく「表示」ボタンを押さない限りウィンドウが消えない、複数の通知が重なった場合には順番にしか確認する事が出来ない、という仕様も少々不便さが残る。

←BoxcarでTwitterのメッセージを通知(標準ウィンドウ)。

そこで、GriP(Growl for iPhone)というアプリを使えば、プッシュされた通知ウィンドウを別の表示方法にして、さらに経過時間で表示を自動的に閉じる、複数の通知ウィンドウを表示させる、と言った事が可能になる。
GriP自体は、Mac OS X上で密かに人気のデスクトップ通知アプリであるGrowlの機能をiPhone上で使えるようにしたアプリで、iPhoneで受信したメールを通知ウインドウに表示する機能等も含まれている。




上で載せた画像の内容と同じ物を、GriPで表示させた場合がこの画像。
下向きの白い▼をタップすると、メッセージの内容を確認できる。
×をタップすると、通知ウィンドウ自体を閉じる。
メールの通知の場合は、さらに別ウィンドウを開いてメール内容の確認や削除も可能。

インストールするには、

  1. Cydiaをサーチして見つからない場合は、作者であるKennyTM氏のcode.googleサイトよりダウンロードページに移動し、現時点(2009/10/13)最新版のhk.kennytm.grip-0.1-11r.deb - GriP 0.1-11r (beta) (=r397) をダウンロード。
  2. 上記.debファイルをiPhone/var/root/に保存。
  3. Terminalを起動してrootでログイン cd ~ ; dpkg -i hk.kennytm.grip-0.1-11r.deb と入力しインストール出来たらTerminalを終了。
  4. iPhoneをリブート、で完了。


無事インストールされていれば、iPhoneの設定に「GriP」が追加されている。設定の中身は下記の画像のようになっている。

設定は非常に多岐に渡るので、代表的なモノだけ簡単に説明。他は自分で色々触って確認して欲しい。
Preview:現在の設定での表示ウィンドウをプレビュー。
GriP Message Log:GriPを通じて表示された過去のログを確認する事が可能。最高100個まで表示。
Location:ウィンドウの表示位置(右上、右下、左上、左下の4カ所)設定。
Castomize:ウィンドウ表示幅の設定。
Per-Priority Settings群:それぞれの表示ウィンドウ優先設定。ウィンドウのカラーや表示時間等、表示の有無を設定可能。
Game mode:ゲームプレイ中等、通知ウィンドウを表示させたくないアプリをここで選択。
Per-App Settings:通知させたい内容の選択や通知方式の設定。(APNSの通知させたい場合はGriP Push NotificationのEnabledをオン)
上記が意味不明な場合は、デフォルトで使ってください。
それでは楽しいGriPライフを!